“ 色で重さを創る ”
“ 色で重さを創る ”
軽さを色で表現する“ 透明感 ”とは対照的に
“ 色で重さを創る ”には
髪色に“ 芯 ”を感じさせるコトが重要だと僕は考えています。
ツヤの表現に考え方は近いのですが、
単純に明度を暗く見せるタメに 濃い染料を髪に入れるだけでなく、
“ 色の下地 ” を創る地道な工程が、
色に 深い深い奥行きを与え、重さを創る。
日本古来の“ 漆塗り ”の技法をご存知でしょうか?
決して表面上感じない色にでさえ 数多くの工程を踏み、
辿りついた色には 実に奥行きを感じます。
ペロッと塗って 『 ハイ!出来ました~ 』的な
インスタントな色とは次元が違います・・・。
そんな“ 漆塗り ”をリスペクトし、
写真の作品には
全く同じカラーを最大三回に分け
セクションを変えて(毎回 完全発色後 流してから)重ね塗りをしました。
一度しか塗っていない淡い色から
三度 上塗りされた奥行きの深いヴォルドーへのグラデーションを
お楽しみ下さい。
色染師ナカム こと 中村太輔
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