“ プロの考える黒髪 ”
“ プロの考える黒髪 ”
前回お話させて頂いた“ 真の黒髪 ”と違い、
僕達が日常みる“ 黒髪 ”とはヤッパリ“ 地毛 ”であることが殆どですね。
その“ 黒髪 ”もモノの捉えかたによっては
全ての色の集合体であって、色染師からしたら
その表現の仕方に無限の楽しみすら覚える。
そう、元々全ての色を含んでいるのだから、
黒を中心に引き算をしていくと、実に様々な色に出会うことができるのだ。
これを僕は、
日本人をはじめ 黒髪の人種にヘアカラーをする事にも
同じような事がいえるのでないかと思う。
実に多くの色味が 黒髪には、含まれている。
僕たち カラリストは、
その多くの色味から繊細な引き算をし、
時に足りない時は 足し算をし、
イメージした色を創りだしていく職業である。
ある有名な海外のカラリストは
どのカラリングよりも“ 黒髪 ”のカラリングが 一番難しい。 とも言っていました
黒 から始まる引き算式カラリングは 日本のヘアカラーの大きな特徴であり、
決して派手ではないが 多彩な黒を髪で表現できるのも、逆に日本ならではと言える。
そして、過去にお話した
四十八茶百鼠の言葉に負けないほどの
幅と奥行きをもつ “ 茶 ” の表現も可能になるのだと僕は思う。
全ての色をのみこんだ “ 黒 ” をベースに
そこから創りだすヘアカラーを極める事での表現。
それが
ヘアカラリングにおける
made in JAPAN なのでないだろうか。
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