“ イロではない色 ”

“ イロではない色 ”




日本の色には“ 玉虫色 ”というイロが存在する。


それは、


光を当てる角度によって色彩が変化し、


赤や青のように 特定の色彩をさすものではない。


刻々と変化していく 色調をすべて含んだ色。




“ イロであって色でない ”
色染師として 実に興味深いイロ。





明度・色相において 相反する色の組み合わせは


色彩学に基づいた考え方において
お互いに主張しあい鮮烈なコントラストを生み出し、


主にインパクトと与えたいトキに有効な手段として用いられる。




赤×緑 黄×紫 橙×青 プラチナ×クロ


写真のヘアスタイルに施されたヘアカラーは上記の8色。




過去の偉人が、
縦糸・横糸に異なる色糸を用いて緻密(ちみつ)に織り合わせ、


光線の反射によって色の変化がある織物を作り上げたように。



相反する色の組み合わせを


様々な角度から ブレンドハイライトのテクニックを入れることで、


“ イロであって色でない ”


玉虫色の表現にチャレンジしてみました。





色染師ナカム こと 中村太輔

0コメント

  • 1000 / 1000